シルフリーグ2020大陸大会(APAC)振り返り

2020年7月に行われた2020大陸大会(APAC)についての振り返りです。 

 

 

■予選ラウンド:2020/7/11開催

 

リージョナル優勝者及び上位入賞者計63名が参加し、6Rのスイスドロー式トーナメントで行われた。スロット毎に使用できるポケモンが制限されたレギュレーション。APACは当初4大陸で一番初めとなる6/27に開催される予定だったが、ゲーム内でバグが多発していたことにより開催が2週間延期となった。前週7/4開催の2大会(中南米・欧州)で環境が事前に判明したことによって不確定要素が減り、結果的に日程変更前より実力勝負の色が濃くなったと言える。グローバルランキング上位のプレイヤーに早々に黒星が付く波乱の展開となったが、日本代表の5選手が健闘を見せ、GOD氏が全勝で優勝。cotton氏が2位、meron氏が5位に入賞し、3名が決勝トーナメント進出を果たした。

 

 

■決勝トーナメント・ドラフト:7/12開催

 

予選R開催3日前の7/8に、決勝トーナメントで使用するパーティのドラフトについての詳細が発表された。予選Rの成績順にドラフト指名順を指定し、その指名順にしたがって環境から除外するポケモンを各プレイヤーが1匹ずつ指定した後、使用するポケモンを指名していくというかなり複雑な形式であった。準備期間が短く、特に7/11に予選Rが行われるAPAC、北米の選手にとっては、予選の準備と並行してドラフト対策を行わなければならない厳しいスケジュールとなった。準備に時間が掛けられない分、各プレイヤーの総合的な知識やセンスが試された、「瞬発力」勝負のドラフトであったと言える。他プレイヤーの指名ポケモン及び完成途上のパーティを確認すると同時に、ドラフト全体の状況を把握しながら自分のパーティを構築していく力が求められた。

 

 

■決勝トーナメント:7/18開催

 

予選Rの成績上位8名によるダブルエリミネーション方式の勝ち抜きトーナメントで、事前に発表がなかったものの、決勝戦はリセットありのルールで行われた。各プレイヤーが使用するパーティは1週前のドラフトで確定しており、対戦相手7名のパーティ攻略が準備のキーポイントであった。初対戦同士の組み合わせが多く相手プレイヤーのプレイング傾向が不明なこと、またミラー対面が存在せず複雑な盤面になることが多々あることから、状況に応じていかに柔軟に対応できるかが試される舞台となった。また勝ち抜き戦であることから、長時間にわたっての集中力の維持など精神面におけるタフさも要求された。日本から出場したmeron氏がwinners側決勝から優勝を果たし、世界大会への出場権を獲得。GOD氏が3位、cotton氏が5位と強豪を相手に健闘を見せた。

 

 

■おわりに

 

本来は現地会場で行われる大陸大会だが、今年はコロナウイルスの影響によりすべての試合がリモートで開催された。シルフ運営や対戦相手とのやり取りはDiscord上で英語を主として行われ、またシステムに不明な点が多かったり事務連絡が直前になったりと、試合以外にも様々な問題と向き合うこととなった。これらの困難を乗り超えながら、国際的な大舞台でその実力を如何なく発揮したプレイヤー諸氏にあらためて拍手を送りたい。

 

 

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