PvPokeの使い方

海外のYouTube動画などでよく登場するPvPokeですが、シミュレータの他に、シルフリーグなど特定のレギュレーションにおけるポケモンランキングの表示やパーティ構築機能を備えています。

この記事では、PvPokeの基本的な機能や使い方をご紹介します。

PvPoke

pvpoke.com

※本記事のスクリーンショットはhttps://pvpoke.com/より掲載しています。

*The screenshots included in this article are taken from https://pvpoke.com/

 

PvPokeの機能

PvPokeにはシミュレータ、ランキング、パーティ構築ツールの3つの機能があります。

ポケモン名やわざの名前などを含めすべて英語の仕様になっており、それらを覚えるまでとっつきにくいかも知れませんが、慣れると便利です。

シミュレータ(Battle)

いわゆるPvPのバトルシミュレータです。

みんポケなどの日本のシミュレータのような細かな設定は出来ませんが、視覚的に分かりやすく、入力も簡単なのでとにかく速いです。シミュレーションの回数をこなすのにはうってつけだと言えるでしょう。

設定画面では、ポケモンの名前を入力し、わざ構成を選ぶだけでシミュレートできます。

シールド枚数や個体値の指定、シャドウ、ブラフありなしの選択も可能です。

例として、ガラルマッギョ(Stunfisk(Galarian))vs.バシャーモ(Blaziken)のバトルをシミュレートします。

条件:シールド1枚ずつ、個体値ともに1位、ブラフあり

①左右の入力欄にポケモン名を入力します。

②Advanced Stats/IV’sのタブを押して、”Maximize”ボタンを押すと、個体値1位が自動で入力されます。

※個体値を選択しない場合は、PvPokeのデフォルト個体値(そこそこ厳選のイメージ)が自動的に入力されます

③わざを選びます。わざ構成はデフォルトでそのレギュレーションで最適の構成になっています。必要に応じてプルダウンメニューで変更します。

④シールド枚数を選びます(デフォルトは1枚ずつ)

⑤シャドウかどうかを選びます(デフォルトはノーマル)

⑥ブラフあり(Bait shields)かどうかを選びます(デフォルトはブラフあり)

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シミュレーションの結果が時系列(左から右方向)でアニメーションによって表示されます。

表の中にある図形にカーソルを当てると、わざの名前やダメージ量、チャージ量などの情報が表示されます。

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同時に、シールド枚数毎のシミュレーション結果も表示されます。

数値(Battle rating)は500が引き分けで、500より少ない場合は不利(負け)、500より多い場合は有利(勝ち)となります。

この数値は「与ダメージ割合(与えたダメージ÷相手ポケモンのHP)×500+被ダメージ割合(自分のポケモンのHP残÷総HP)×500」で計算されており、最少で0、最大で1,000となります。数値が大きいほど与えるダメージが多い/受けるダメージが少ないので、より有利な対面だといえます。

シールド差が発生しないケースをチェックするには、マトリックスを左上のマスから右下のマスへ斜めに読みます。

この場合はシールド0枚同士(166)、1枚同士(491)、2枚同士(320)となり、いずれのケースでもバシャーモがガラルマッギョに勝つというシミュレーション結果となります。

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さらに、ブレイクポイントについても言及があります。

今回の例ではガラルマッギョが自分の手持ちという想定ですので、マッドショットの与ダメージが上がる場合と、カウンターの被ダメージが下がる場合の攻撃値と防御値が表示されます。

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ランキング(Rankings)

そのレギュレーション内で活躍できるポケモンが0から100のスコアで順位付けされています。スコアの最高は100です。

スコアは、あるポケモンについてそのレギュレーション内のすべてのポケモンに対してシミュレートを行い、その結果(Battle rating)に基いて計算されています。

例えばナイトフォールカップでは使用可能なポケモンが259匹おり、1種のポケモンについて残りの258種とバトルした結果がスコアとなります。

画面右上のプルダウンメニューから、ランキングを参照したいレギュレーションを選びます。

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ポケモン名をクリックすると、主要な対面の勝敗が一覧で表示されます。また、わざについてもすべてのポケモンとのバトルシミュレーションに基いて、通りがよい/有用なわざが表示されます(※わざ欄の%は統計ではありません)。

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環境のすべてのポケモンに対してどの程度のパフォーマンスを出せるか、スコアの分布図が表示されます。

500より高い場合は有利ですので、ナイトフォールカップにおけるガラルマッギョは有利205匹、不利53匹、ドロー1匹となり、初手+シールド1枚同士なら79.2%が有利対面というシミュレーション結果になっています。

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パーティ構築ツール(Team builder)

Team builderでは、そのレギュレーションの下でパーティ構築をすることができます。

例として、マーシュカップでわたしが使用したパーティを掲載します。

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ゴルバット(Golbat):つばさでうつ、どくどくのキバ、シャドーボール

ナットレイ(Ferrothorn) :タネマシンガン、パワーウィップ、ラスターカノン

ラグラージ(Swampert):マッドショット、ハイドロカノン、じしん

ユレイドル(Cradily):タネマシンガン、ストーンエッジ、くさむすび

アローラガラガラ(Marowak(Alolan)):ほのおのうず、シャドーボーン、ホネこんぼう

アローラベトベトン(Muk(Alolan)):バークアウト、あくのはどう、ヘドロウェーブ

パーティ診断を行うと、4つの項目別に診断結果(A~D)が表示されます。

Coverage: そのレギュレーションのトップメタにどの程度対応できるかを判定します。

Bulk: パーティ全体の耐久力を判定します。

Safety: 出し負けた時に安全な交替先があるか、不利対面からの巻き返しが可能かどうかを判定します。

Consistency: パーティ全体を通してわざ構成が適正かどうかを判定します。

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Meta Scorecardでは、トップメタに対して自分のパーティがどの程度対応できるかが一覧で表示されます。

自分のパーティは縦軸になりますので、×は勝ち、〇は負けとなります(太文字の×は大勝ち、●は大負け)。

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Potential Threatsでは、自分のパーティに対して有利な、いわゆる「重い/刺さる」ポケモンが表示されます。

自分のパーティではこれらのポケモンへの対応が限られるため、対策を講じる必要があります。

例えばジュゴン(Dewgong)に対しては、ナットレイ(Ferrothorn)とアローラガラガラ(Marowak(Alolan))しか勝てないので、環境にジュゴンが多そうな場合はさらなる対策が必要となりそうだな、と判断できます。

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Potential Alternativesでは、上記の「重い/刺さる」ポケモン上位6匹に対応できるポケモンのリストが表示されます。

ポケモンの入れ替えの判断に利用できます。

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パーティ6匹のパフォーマンスがスコアの分布図として表示されます。

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タイプバランスの診断が表示されます。

一貫がないか、弱点が偏ってないかなどをチェックすることができます。

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<注意点>
このパーティ構築ツールはプログラムが診断を行ってくれますが、役割集中などの戦術やギミックパーティを組んでいる場合などは、バランスが悪いと判断されることがあります。

また、自動的にトップメタを抽出してシミュレートしてくれますが、トップメタ以外のポケモンは洩れることがありますので、注意が必要です。

 

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