こんにちは、しろです。
シルフリーグアリーナのシーズン5が2023年1月に始まることが発表されました。同時にランキングシステムが変更されることがアナウンスされましたので、ロードマップとあわせてご紹介したいと思います。また、アリーナルールについても一部変更が行われますので、訳を掲載しています。
シーズン5のロードマップ
シーズン5からは、2ヶ月を1つの単位とする”Wave”という概念が導入されます(詳細は後述)。シーズン5では3つのWaveが設定されており、最初のWaveは2023年1月から2月までの2ヶ月間となります。3回目のWaveの終了後に、大陸大会と世界大会が開催されます。なお、シーズン5ではリージョナルは廃止となりました。(2022/12/21追記)アリーナショーダウンも廃止されました。
1月~6月:カップトーナメントとバトルタワー
カップトーナメント
2023年1月から6月までは、毎月異なるレギュレーションでカップトーナメントが開催されます。1月~2月が第1Wave、3月~4月が第2Wave、5月~6月が第3Waveとなります。
各Waveの開始前に、そのWaveで開催される月別の2つのトーナメントのレギュレーションがまとめて発表されます。例えば、第1Waveで開催される2023年1月と2月のレギュレーションは、2022年12月下旬にまとめて発表されます。【2022/12/23追記】第1Waveの詳細が発表されました。詳細は以下の記事をご参照ください。
ランク対象となるのは以下のトーナメントとなります。
- カップトーナメント
- 通常スーパーリーグ(Open Great League)
- GBLの特殊レギュレーション(一部)
【2022/12/23追記】シーズン5で大陸大会へ進出するためには、Wave1から3の期間において一度はカップトーナメントに参加する必要があります。一度でもカップトーナメントに参加すれば、それ以外のトーナメントは通常スーパーリーグあるいはGBLの特殊レギュレーションのみでも可です。
バトルタワー
シーズン5では、バトルタワーが3シーズンぶりに開催されることとなりました。バトルタワーは大規模対面大会で、シルフアリーナに申請を行って承認されたホストが開催することが出来ます(2023/2/28追記:今季はシルフアリーナ側から大規模コミュニティのホストに打診をする形式となっています)。バトルタワーの優勝者は世界大会へ、準優勝者は大陸大会への出場権を獲得します。
過去に行われたバトルタワーの大会ページ(外部リンク)を参考まで掲載しておきます(開催日:2020年2月16日、参加者:164名、開催地:ペルー・リマ)。
今季開催されるバトルタワーについては、以下の公式サイトで確認することが出来ます。
7月~8月:大陸大会
7月から8月にかけて、大陸大会が開催されます。出場権を得るのは以下の条件に該当するプレイヤーです。
- 8ラウンド以上(参加者数129名以上)の対面大会の優勝者
- 7ラウンド以上の対面大会で、無敗(7-0)で優勝したプレイヤー
- 国別リーダーボード上位のプレイヤー
- 世界ランク上位のプレイヤー
- バトルタワーの上位入賞者(2位~9位の8名)
- ワイルドカードの優勝者
9月:世界大会
世界大会への出場権は、以下の条件に該当するプレイヤーに付与されます。
- 大陸大会の優勝者
- バトルタワーの優勝者
- 大陸大会の上位入賞者
- シーズン4の世界チャンピオン
- 世界ランク1位のプレイヤー
【2023/1/30追記】大陸大会と世界大会への出場条件が発表されましたので、以下の記事で詳しく紹介しています。
公式ページ
ランキングシステムの変更について
Wave制の導入
2ヶ月を一つのWaveとして取り扱います。各プレイヤーは一つのWaveの中で「40ラウンド」分のポイントを持ち、同一Wave内での試合数が40ラウンドに到達するまでがランク対象のラウンドになります(※昨シーズンは同一月内の大会について、6回までランク対象)。
この変更により、ランク対象の試合数の上限が実質的に減少することになります。例えば、昨シーズンに1ヶ月あたり6つのトーナメントに出ていた場合、総ラウンド数は最小で18、最大で42となり、2ヶ月に換算すると最小で36、最大で84となります。シーズン5では2ヶ月で最大40ラウンドがランク対象となるので、ランク対象の試合数の上限が84ラウンドから40ラウンドに減ることになります。
ランク付与の対象が「トーナメント単位」から「ラウンド単位」に
シーズン5ではトーナメント単位でのランク付与ではなく、ラウンド単位でランクの付与が行われます。この変更により、「7ラウンドの大会に一度出場する」のと、「4ラウンドの大会に一回出場し、3ラウンドの大会に一回出場する」のとで、同じランク増減幅になります。
従来の仕組みだと、6~7ラウンド規模の大会に出場して好成績を収めないと大きくランクを上げられませんでした。シーズン5からはラウンド数をこなせば小規模の大会でもランクを上げられることになりました。
細かいルールについては以下の通りです。
- 時系列で見て大会の開始が早い順に、ラウンドポイントが消費されます。
- “Bye”(不戦勝)ではラウンドポイントの消費はありません(ランクについても対象外)。
- 大会の途中で40ラウンドポイントを消費仕切った場合は、40ポイントを超えた分のラウンドについてはランク対象外となります。
- 一つのWave内で40ラウンドポイントを使い切らなかった場合、残ったラウンドポイントを次のWaveへ持ち越すことは出来ません。【2022/12/23追記】
- 大会の途中で棄権またはリムーブされた場合は、対戦を終えた試合についてはランク対象、未消化の試合についてはランク対象外となります。ただし、ラウンドポイントについてはすべての試合に出場したと見なして減算されます(例:5ラウンドの大会に参加して、3ラウンドを終えた時点で棄権すると、ランク対象の試合はラウンド3までの3試合ですが、ラウンドポイントは5試合分消費したことになります)。
- 大会の開始前に大会がキャンセルされた場合は、ラウンドポイントの消化はありません。
- 大会の途中で大会を中止した場合、また締め日までに大会締めを行わなかった場合は、Unrankedのトーナメントと見なされ、すべてのラウンドについてランク対象外となります。この場合、ラウンドポイントは消化されません。
10倍ポイントや2倍ポイント等は廃止
獲得出来るポイントが10倍になる、いわゆる「10倍ポイント権」は廃止となります。同時に、その月の大会で得られるポイントが2倍、1.6倍、1.2倍、0.8倍、0.4倍になるシステムも廃止されます。
スイス式、ラウンドロビン(総当たり戦)のいずれに参加しても、同じランク増減幅となります。
シーズン5では大会の規模や形式にかかわらず、ランクの計算はすべて等倍となります。
今回の変更の狙い:「脱リモート」と「カジュアル化」
シーズン4までのシステムでは、ポイントが2倍になる「月初スタートの7ラウンドの大会」に出るのが最もランクを上げやすい仕組みになっており、実質的にリモートで参加した方がランキング競争上有利になっていました。
また、従来は大きな大会に出場しないと世界ランキング上位を目指せない仕組みでしたが、今回の変更により一つのWave内で複数の小規模、中規模の大会に出場し40ラウンドをこなせば、世界ランキング上位を狙うことが出来るようになります。
シルフ本来の醍醐味である対面大会の開催の促進(脱リモート)のため、リモートで大規模大会に出場する方がお得だった従来のシステムが変更されることとなったようです。
プレイヤーの負担の軽減という点では、Wave制の導入によって一つのWave(2ヶ月)以内にラウンドを消化すればよい仕組みになったことで、より柔軟に時間のやりくりをしながらランク対象の大会に参加出来るようになります。
シルフに参加しているプレイヤーのほとんどがGBLもこなしていることから、プレイヤーの負担を考慮してシルフ側がよりカジュアル化することで、一定のプレイヤー数を確保しようという意図があるようです。
なお、シーズンの開催時期が1月始まりに変更されたのは、公式大会(WCS:8月開催)のスケジュールとシルフの大陸大会・世界大会が重なってしまうため、そちらに配慮した形となります。WCSに考慮したわけではなく、システム変更に伴う準備のために時間がかかった模様です。
ランキングシステムの大幅な変更によって脱リモートとカジュアル化を進めることで、シルフ本来の趣旨である対面での交流を促しつつ、過度な負担にならない範囲でランク上位を目指してほしいというのが、シルフアリーナ運営の今シーズンの方針であると推察されます。
公式ページ
アリーナルールの変更点
大会参加者数の上限について
シーズン5から対面大会の参加者の上限が撤廃されます。リモートの大会(リモート+対面のハイブリッドの大会を含む)は引き続き128名が上限となります。
過去に開催されていた大規模対面大会「バトルタワー」が復活することに伴う措置となります。
ラウンドロビン(総当たり戦)は対面大会専用のフォーマットに変更
【2023/1/3追記】シーズン5ではラウンドロビン(総当たり戦)は「対面形式」でしか開催することが出来ません(昨季はリモートも可でした)。ランク対象となる参加者数は4名(3ラウンド)以上で、最大8名(7ラウンド)が参加することが出来ます。
ポケモンが新規に実装された場合の取り扱いについて
カップトーナメントの開催前または開催中にポケモンが新規に実装された際、またはリージョンフォームやシャドウポケモンが追加された際には、まずシルフアリーナが使用可能か判断を行います。使用可能と判断された場合にはじめて、そのポケモンは使用可能となります。わざの性能の変更については原則シルフアリーナの判断は必要としませんが、大会途中でのわざ変更は禁止となっていますのでご注意下さい。
裁定による勝利認定(DefWin)について
対戦中の技術的な不具合(通信エラーやバグなど)によって試合が中断した場合、これまでは大会運営者の裁定による勝利認定は出来ませんでしたが、シーズン5からは以下の4つの条件をすべてを満たした場合に、裁定による勝利認定が可能となります。
- 勝利認定を受ける側のプレイヤーが、不具合が起こった後に対戦を中断していないこと
- 敗北認定を受ける側のプレイヤーは、不具合が起きた時点でパーティに残っているポケモンが1匹しかいないこと(=他の2匹は気絶した状態であること)
- 勝利認定を受ける側のプレイヤーが残しているポケモンが、対戦相手の最後のポケモンを確実に倒せるだけのエネルギーを貯めていて、スペシャルアタックで相手のポケモンを倒せる状況にあること。または、ノーマルアタックとスペシャルアタックの組み合わせで確実に対戦相手の最後のポケモンを倒せる状況にあること
- 敗北認定を受ける側のプレイヤーに勝ち筋が一切ないこと
“Hidden Information”にポケモンの個体値を追加(明文化)
大会開始前及び進行中に、他のプレイヤーや大会運営者に伏せなくてはならない情報(Hidden Information:バトルパーティの選出やポケモンのわざ構成など)にポケモンの個体値が追記され、明文化されました。